『たった一粒に△△が○○○mg!ギュッと凝縮!比べて下さい!A製品○○mg B製品○○mg…』
なんて見出しをみると、「ふむふむ、あれよりこれより、こっちがいいな」
私なんかはすぐに思います。
サプリメントに関心の高い方は広告になくても、主成分含有量を比較するのは当然!という方も
多いのではないでしょうか。
では、クリルオイル製品の場合どうでしょうか?
たとえば、クリルオイルに含まれるEPA・DHA含有量を
同量の魚油のそれと比較した場合、
クリルオイル<魚油
です。間違いなく。
含有量比較ではクリルオイルより魚油がいいことになります。
価格も圧倒的に安いですし…。
でもクリルオイルが魚油より高価にもかかわらず、人気が高まっているのには
理由があります。
それが、バイオアベイラビリティ(生物学的利用能)の違いです。
私的に簡単にいうと、体の中で有効に使えるかどうか。
体内有効性で見た場合
クリルオイル>魚油
クリルオイルの圧勝です。クリルオイル独特のリン脂質結合型EPA・DHAの独壇場ですね。
水に溶けるリン脂質結合型EPA・DHAは効率よく吸収され、体内に早く運ばれることが
わかっています。
杏林大学医学部教授の古賀先生の実験ではEPA含有量クリルオイル1:魚油2.5の比較で、
クリルオイルのスコアが断然良かった=生物学的利用能が高かった。
Q では問題
次のうち、EPA有効性が高い製品はどれ?(仮に有効性はクリルオイル3:魚油1とする)
1.EPA150mg/粒 「クリルオイル100%」
2.EPA200mg/粒 「クリルオイル60% 魚油40%」
3.EPA300mg/粒 「魚油80% クリルオイル20%」
A 正解は 1 です。
ほとんど算数の世界ですが、
全てを魚油EPAに換算して比較するとと
1 クリルオイル100%なので150×3=450
2 クリルオイル60%なので120×3+80=440
3 クリルオイル20%なので240+60×3=420
表面数値では一番少ない含有量が結果、体の中では有効だったり
することがある例題でした。
もちろん、2の製品のクリルオイルが70%なら140×3+60=480で逆転です。
しかし大抵のブレンド製品は含有割合をオープンにしていないことが多いですね。
前回も書きましたが、クリルオイル人気がでれば、
「とりあえず、入れておく」という選択をする業者が出てきます。
ここまでお読み下さった方はきっと鋭く見抜く方ばかりと思いますけど。
おつきあいいただきありがとうございました。
A・E・Dクリルオイルは、100%クリルオイル製品です。(カプセル素材除く)