加熱するとダメになりますか?
『A・E・Dを加熱すると成分が悪くなりませんか?』
あるお客さまからの質問です。
『A・E・Dの成分EPA・DHAを魚から摂る場合、
一番いいのはお刺身で、煮たり焼いたりすると成分が失われると聞きました。
EPA・DHAは酸化に弱いので加熱するとなくなってしまうのではないですか?』
まず、EPA・DHAを摂る場合、生のままで食べるのが一番です。
煮たり焼いたり揚げたりすると成分は失われます。
でも加熱したことで失われたり、成分が変質してしまうわけではありません。
サラサラ成分EPA・DHAは加熱調理すると、簡単に身から流れ出てしまうからです。
たとえば、季節のサンマを焼くとポタポタとかなりの油が滴り落ちます。
煮ると煮汁に、揚げると揚げ油に溶け出してしまうので生で食べる時と比較すると
グンと減ってしまうというのが真相です。
(この場合は煮汁や出た油をソースなどにうまく利用すれば無駄なくいただけますね)
次に「加熱すると酸化する」お話しです。
みなさんの多くが「加熱=酸化→変質」と捉えていらっしゃいますが、誤解です。
もしその通りだとすると、私の大好物“アジフライ”や炭火で焼いた“さんまの塩焼き”は
酸化した不健康な食品ということになってしまうことでしょう!
実はEPA・DHAは加熱に弱いものではありません。
通常調理(加熱)だけで一気に酸化・変敗することはありません。
長い時間、空気(酸素)にさらされることで徐々に酸化していきます。
調理方法に限らず、早めにお召し上がりいただくことをおすすめします。
ところでA・E・Dはゼラチンの密封バリアにより外側からの酸化を防いでおります。
またアスタキサンチンが内側より大切な成分を酸化から守っておりますので、
長期に安定した品質を保持しております。
もちろん、料理の素としても安心安全にお使いいただけることお約束いたします。
(写真は記念すべき第一回クリルオイル研究会にて、杏林大学医学部 精神神経科学教授 古賀先生と)